全国各地にはいろんな獅子舞が伝承されていますが、石川県の獅子舞は、加賀では加賀獅子、能登では百足獅子
が主流です。能登に位置する羽咋市邑知地区では二つの獅子舞が存在します。一つは富山県境の神子原地区は
氷見獅子の流れが継承されています。一般に氷見獅子のことを越中獅子と言います。もう一つは平野部の中邑知地区
では能登獅子が主流です。いずれも百足獅子です。胴幕の中へ頭、尾を含めて五人ほど入り手を挙げて胴幕を張る
、全国にもめずらしいといわれています。伴奏楽器は笛、太鼓、鉦で十種目あまりの演目を伴奏しています。また羽咋
市の中心地では「加賀獅子」があり獅子舞はバラエテイに富んでいます。
今まで獅子舞を出していた町では小子化で獅子舞の保存においても深刻です。邑知地区内では5町内が中断してい
ます。獅子舞は優れた神事芸能であり優秀な文化財であると思います。この文化財をいろんな形で継承したいもので
す。
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